【ほっこり声価隊|メンバー紹介】 ぴゃんちゃん
~ 日常のゆらぎを、音と言葉で奏でるピアニスト~
カメラマン グレーゾーン ピアノ演奏 健常者として働く 深堀インタビュー 男性 発達障害 障がい者雇用
ぴゃんちゃんは、発達障害(ADHD)の特性を自覚しながら暮らしています。
診断は受けていないものの、仕事や日常生活の中で感じてきた違和感や困りごとは、長年はっきりとした形で存在してきました。
仕事中に集中が途切れやすいこと。
人の話を聞いているうちに意識が遠のき、眠気に襲われてしまうこと。
気づいたときには、周囲がすでに話し合いを始めていて、あとから輪に入るしかない場面も少なくありません。
そうした経験を重ねながら、ぴゃんちゃんは
「自分はどういう場面で困りやすいのか」
「どんな関わり方なら無理がないのか」
を、少しずつ言葉にできるようになってきました。
特性とともに生きる中で身につけてきた工夫
これまでの経験の中で、ぴゃんちゃんは
生活の中に起きる“うっかり”や“抜け”と向き合ってきました。
予定が入ったのに、カレンダーに書き忘れてしまう。
食材を重複して買ってしまう。
そんな失敗も多い一方で、
買いすぎた食材を腐らせず、工夫して使い切ることが得意です。
できなかったことを責めるより、
「どうやって帳尻を合わせるか」に目を向ける感覚を自然と身につけてきました。
また、以前は分からないことを曖昧なまま受け流してしまうこともありましたが、
今では「分からない」と人に聞けるようになったと話します。
ただし、電話対応だけは今も苦手で、
パニックになると保留にする余裕がなくなってしまう。
場面によって特性の出方が違うことも、ぴゃんちゃん自身はよく理解しています。
人との距離感と、しんどくなりやすい場面
複数人での会話に入るのが難しい。
特に飲み会のような場では、輪の中に入れず戸惑ってしまうことが多いそうです。
仕事が少ないと強い眠気が出てしまい、
反対に仕事が一気に立て込むと、今度はパニックになる。
職場にいること自体がストレスで、
「早く引退して、毎日自由に生きたい。貧乏でも構わない」
という本音も、ぴゃんちゃんは隠しません。
一人暮らしであっても、
「自分の時間が足りない」と感じることが多いのも、正直な実感です。
ぴゃんちゃんが大切にしている整え方
ぴゃんちゃんの気持ちを整える方法は、とてもシンプルです。
一人の時間をつくること。
好きなYouTubeを流しながら、だらだら過ごすこと。
好きなものを食べること。
それだけで、気持ちが少し軽くなるといいます。
理想は、気の合う人とLINEなどでゆるく話すこと。
仕事は仕事と割り切り、無理になじもうとしなくていい。
その距離感を大切にしています。
周囲に伝えたい、ひとつのお願い
ぴゃんちゃんは、自分の特性について、はっきりとこう伝えています。
「1回言われただけでは、ほぼ理解できていないことが多い」
だからこそ、
時間をおいてもう一度説明してほしい。
分からないことを聞いているときは、優しく答えてほしい。
それは特別な配慮ではなく、
安心して力を出すための、最低限の土台です。
音で表現するということ
言葉で整理することが難しいとき、
ぴゃんちゃんは 音 に助けられてきました。
ピアノ演奏は、気持ちの揺れや疲れを静かに外へ流す手段でもあります。
今後このページでは、
・より深く語るインタビュー記事
・ピアノ演奏を通じた表現の紹介
などを通して、
ぴゃんちゃんの内側にあるリズムや感覚を、少しずつ伝えていく予定です。
さいごに
ぴゃんちゃんが安心して活動できるためのキーワードは
「急かされないこと」「やさしく説明されること」。
ほっこり声価隊は、その前提を大切にしながら、
ぴゃんちゃんが無理のないペースで
音と言葉を通して表現できる場を、共に育てていきます。